相談から見学へ、そして夢へ ~理学療法士を目指す高校生の物語~
こんにちは、社会福祉法人ろく舎です!
今日は、当法人で起こった心温まるエピソードをご紹介させていただきます。
職員からの小さな相談が、高校生の娘さんの大きな夢につながった素敵な物語です。ろく舎が大切にしている「職員一人ひとりを支える」という想いと、「地域の未来を担う若者を応援したい」という気持ちが重なり合った、忘れられない出来事となりました。
研修後のちょっとした相談から始まった物語
先日の職員全体研修が終わった後のこと。ケアパーク聖寿の遠藤サ責が相談に来られました。
「実は、高校3年生の娘が理学療法士になりたいと言っているんです。でも、理学療法士の専門的なお仕事については詳しくなくて…娘にとって本当に合っているのか、親としては少し心配で…」
お母さんとしての愛情と、娘さんの将来への不安が入り混じった、とても真剣なご相談でした。
そのお話を聞いていて、ふと思いました。 ”それなら、実際に見てもらうのが一番じゃないかな”
「もしよろしければ、一度こちらのリハビリ現場を見学してもらいませんか?実際の雰囲気を感じてもらって、私たちからも詳しくお話しできますよ」
そんな提案をさせていただいたのですが、その後の展開は私たちの予想を上回る嬉しいものでした。
娘様の目がキラキラと輝いて
職員の方を通じて娘さんにお話しすると、予想以上に前向きな反応が返ってきました。「見てみたい!感じてみたい!」という積極的な気持ちに、こちらも嬉しくなってしまいました。
そして、あっという間に見学の日程が決まり、当日は「実際の現場ってどんななの?」「理学療法士の仕事ってどんなことをするの?」をテーマにお話しさせていただきました。
現場の空気を感じてもらう特別な時間

見学当日、娘様には実際のリハビリの様子を間近で見ていただきました。ご利用者様の個別訓練から、お部屋への移動をサポートする場面まで、リアルな現場の流れを体験してもらいました。


リハビリで使用する機器にも実際に触れていただき、「へぇ、こんな風に使うんですね!」と興味深そうに体験されていました。
訪問看護でリハビリを提供しているセラピストの佐野職員も同席。現場の生の声もお伝えできればと思い、一緒に参加してもらいました!

帰宅後の嬉しいご報告
見学を終えて帰宅された娘様の様子について、お母様からとても嬉しいご報告が。
「家に帰ってから、本当に生き生きとした表情で今日の体験を話してくれたんです。今まで学校説明会などに参加しても、どこかピンと来ていない様子だったのですが、今回は違いました」
娘さんは見学を通じて、理学療法士という仕事の本当の魅力を感じ取ってくださったようです。「勉強は大変だと思うけれど、自分が関わることで誰かの身体の回復をお手伝いできるなんて、本当に素敵な仕事だと思った。やっぱりこの道に進みたい!」と話してくださったそうです。
ろく舎が心から大切にしていること
今回の出来事を通じて、ろく舎が改めて感じたことがあります。
職員の「娘の将来を応援したい」という純粋な気持ちに、自然と心を動かされました。職員一人ひとりの想いを大切にし、一緒に悩み、一緒に喜ぶ。そんな関係性を築けることが、この法人の温かさなのかもしれません。
また、地域の若い世代が福祉や医療の分野に関心を持ってくれることは、ろく舎にとっても大きな励みになります。もちろん、将来一緒に働いていただけたら嬉しいという気持ちもありますが、何より本当に夢を追いかけたい学生さんたちの背中を押せる存在でありたいのです。
学生さんの純粋な眼差しから学ぶこと
実は、このような見学は職員達にとっても貴重な機会となります。学生さんの新鮮な視点や素直な感想は、日々の業務に慣れてしまった私たちに初心を思い出させてくれます。
「なぜこの仕事を選んだのか」「何を大切に働いているのか」、そんな根本的なことを見つめ直すきっかけをいただけるのです。
未来を創るみなさんへのメッセージ
現在、進路に悩んでいる学生さんは少なくないと聞きます。様々な情報があふれる中で、本当に自分がやりたいことを見つけるのは簡単ではありません。
ろく舎は、本気で夢を叶えたいと思っている学生さんたちに、できる限りの応援をしたいと考えています。今回の見学が初めての取り組みでしたが、これからも同じような機会を作っていければと思っています。
福祉や医療の現場は、確かに大変な面もありますが、それ以上に大きなやりがいと喜びがある世界です。少しでも興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、いつでもお気軽にお声かけください。
出会いに感謝を込めて

最後に、今回見学に来てくださった娘様、そして相談をしてくださった職員の遠藤サ責、心からお礼を申し上げます。
ろく舎と出会ってくださり、本当にありがとうございました。皆さんとの出会いが、ろく舎にとっても新たな学びと喜びをもたらしてくれました。
未来を担う若い世代の皆さんの夢を、これからも一緒に応援していけたらと思います。