NHK『ほっとニュース北海道』で紹介されました!~高齢者の熱中症対策への取り組み~
こんにちは!社会福祉法人ろく舎です。
この度、私たちの取り組みがNHK『ほっとニュース北海道』で紹介されました。6月30日(月)夕方6時06分からの放送で、「高齢者の熱中症対策」をテーマに、当法人の日頃の見守り体制について取材していただきました。
これからの暑い季節に向けて、特に注意が必要な高齢者の熱中症対策。私たちが高齢者住宅で実践している取り組みに注目していただき、今回の取材が実現しました。日頃から利用者様の健康と安全を第一に考え、きめ細かな見守りを行っている私たちの姿勢を、多くの方に知っていただく貴重な機会となりました。
実際の取材の様子


*介護職員による丁寧なチェック
取材当日は、介護職員が実際に利用者様のお部屋にお伺いし、熱中症対策のチェックをする様子を撮影していただきました。
私たちが活用している「チェックシート」には、水分・温度・湿度の項目があり、介護職員が温湿度計を確認しながら記録をしていきます。この日は湿度が高めだったため、介護職員から「扇風機をつけてもよろしいですか?」と提案させていただく場面もありました。
*利用者様の声
利用者様からは「暑さをそんなに感じていない。暑い時は窓を開けるだけだし、朝もあまり水分は摂っていない」というお話をいただきました。
高齢者の方は暑さを感じにくく、のどの渇きも感じにくいため、ご自身では気づかないうちに熱中症のリスクが高まってしまいます。だからこそ、私たちのような専門職による定期的な見守りが重要なのです。
実際に介護職員が付き添って水分摂取をしていただく場面も撮影され、日常的なケアの一コマをお伝えすることができました。

ろく舎が大切にしている「気づき」の力

取材の中で、遠藤サービス提供責任者(介護福祉士)がインタビューにお答えし、こんなコメントをしました。
「チェックシート以外にも、表情・仕草・視線・話し方など、日常の中で見られる微細な変化がないか、そこを見逃さずに気づけることが重要だと思う。意識して観察しています。」
これこそが、私たちが最も大切にしている部分です。数値やデータだけではなく、長年培ってきた専門職としての経験と、利用者様一人ひとりへの深い理解があってこそ、小さな変化にも気づくことができるのです。
なお、今回の取材で紹介されたチェックシートやマニュアルは、看護師が作成に携わったもので、現場の介護職員が日々活用しています。武内看護師は、熱中症の兆候が見えた際の対応についてもインタビューでお話しさせていただきました。
私たちの見守り体制
*計画的な管理
⚫︎ 水分・温度・湿度のチェックシート活用
⚫︎ 定期的な環境測定と記録
⚫︎ 適切な環境調整の提案
*人の目による観察
⚫︎ 表情や仕草の変化への気づき
⚫︎ 話し方や視線の微細な変化の把握
⚫︎ 個別性を重視した対応
*積極的な関わり
⚫︎ 水分摂取の付き添い
⚫︎ 利用者様との対話を通じた体調確認
⚫︎ 環境改善の具体的な提案
利用者様を中心とした考え方
「利用者様ご自身が気づかない変化にも、私たちが気づく」
これが私たちの基本姿勢です。
高齢者の方々が安心して過ごせる環境を整えることはもちろん、一人ひとりの個性や生活スタイルを尊重しながら、適切なサポートを提供することを心がけています。
地域の皆さまへ

今回のテレビ取材を通じて、高齢者の熱中症対策の重要性を改めて感じました。私たちの取り組みが、地域の皆様の関心を高め、それぞれのご家庭での対策にも役立てていただければ幸いです。
高齢者の方々が暑い夏を安全に過ごせるよう、私たちも引き続き丁寧な見守りを続けてまいります。
何かご質問やご相談がございましたら、いつでもお気軽にお声かけください。地域の皆様と一緒に、大切な方々の健康を守っていければと思います。
次回予告
なお、今回テレビでご紹介いただいたのは、私たちが実践している熱中症対策の入り口に過ぎません。放送では時間の関係でお伝えしきれなかった、より詳しい対策のポイントや、ご家庭でも実践できる予防方法について、コラム記事としてご紹介する予定です。
熱中症は高齢者だけでなく、どの世代の方にとっても決して侮れない症状です。ぜひ皆さまにお読みいただけたら嬉しいです。